＊性描写アリ

繊細な指先は、
まるで壊れ物でも扱うように優しく柔らかく動き、
それなのに、有無を言わせない強引さでもって攻め立てて綱吉を掻き乱す。

まだまだ幼い綱吉のそれは、それでも十分な硬さをもって切なく震えた。
淫らに濡れた先端を指の腹で撫でれば、
生生しくぬめり、押し寄せる快楽に綱吉は
ぽろぽろと涙をこぼす。

白く細い体がシーツの上で波を打つ。
自分の指に呼応してるのだと思うと堪らなくなって、骸は思わず熱く震える吐息を漏らした。

「綱吉・・・」

縋るように薄い胸に顔を擦り付けて、吸い付く。
声にならない吐息を漏らして、ひくり、と反応する綱吉を愛おしく思った。

胸からずっと舐め上げ、顎を柔らかく食み、ぐしゃぐしゃにキスをする。
唇と唇を強く擦り合わせるように歯をぶつけ合い舌を求め合う。
厚ぼったくぷっくりと膨れた唇を唾液が濡らす。

「・・・・っぁ」

抱え上げられた太腿に、骸の熱く硬く立ち上がったものを押し付けられて、
綱吉は小さく悲鳴に似た声を上げた。

律動を思わせる動きで腰を押し付けられ、それだけで綱吉は頭が白く痺れた。

滑らかな指は動きを止めずに、執拗に中を抉る。
骸は唇だけで綱吉の首を噛み、そのまま肩口に顔を埋めた。

「早、く・・・君の中に入りたい・・・」

熱を孕んだ切迫した声で囁かれれば、僅かばかり留まっていた理性は簡単に吹き飛んだ。

「むくろ・・・っね・・・痛くしてもいいから・・・っおねが・・・っ」

理性の吹き飛んだ頭は簡単に強請る言葉を紡がせた。
縋るように華奢な足が骸の腰に擦り寄せられれば、もう我慢は利かない。

痛いくらい勃ち上がったそれを、綱吉の後孔に押し付ける。
割り拡げられるその感覚だけで綱吉は達してしまいそうだった。

先端でゆっくりと肉を割り拡げていく。
割った傍から隙間なくぴっしりと包み込まれていって、迎え入れらている気がするこの瞬間はいつもいつも感動すら覚えた。

「・・・・綱吉」

ざわざわと背中を伝う快楽に身を任せて小さく腰を動かすと、綱吉は体をしならせた。


赤く染まった眼尻から涙を零し、同じくらい赤く染まった頬をびしゃびしゃに濡らしていく様といったら。

喘ぐように呼吸を乱した口元に唾液が伝い、白い頬に尾を引いていく様といったら。


ただひたすらに下世話でいやらしい衝動に支配されたかと思うと、
まるで芸術品でも愛でるような荘厳な気持ちにもさせられる。

綱吉、と、その言葉しか知らないように呟いて一気に腰を引く。
波打つ快楽から逃れるように身を捩った綱吉の体を押さえ付けて、狭い中を貫く。
圧倒的な質量の挿入に、綱吉の体は無意識にそれを排出しようとしてきつく締まり上がり波を打つ。
皮が捲られて、晒された敏感な部分に吸い付く肉の感触に力が抜けてしまいそうだ。

助けを求めるように、綱吉は腕を伸ばす。
骸は、綱吉の求めるままに上半身を倒して腰を抱き竦めた。
しっとりと濡れた肌が吸い付くのが気持ちいい。

「綱吉・・・ちゃんと息をして・・・」

ぜえぜえと苦しげな呼吸を繰り返す綱吉の腰を、あやすように優しく撫ぜる。
綱吉は、骸の声と手を頼りに少しずつ呼吸を整えていく。

「そう、いい子です・・・」

ゆっくりと強く中を擦り上げれば、それに合わせて音にならない声が耳元に溢れる。
堪らない。
欲望の赴くままに腰を振り続けると、声も上げられなくなった綱吉の小さな手はシーツを固く握り締めた。

骸はその画に強い嫉妬を覚えた。

シーツから引き剥がすように綱吉の体を抱き上げて、向かい合って座る体位に変える。
そうすれば綱吉は、きゅう、と骸にしがみ付いた。
骸は満足そうに微笑んでから、綱吉を褒めるように顔中にたくさん口付けた。
唾液を混ぜ合うようなキスをしながら、綱吉を突き上げ続ける。

綱吉の仰け反って露わになった細い首を、食べるように咥え込んで吸い上げると、小さな体が震え上がった。

「ね、綱吉・・・聞こえますか？僕が君の中に入ってる音・・・」

わざとぐちゅぐちゅと音を立てて綱吉の腰を回す。

「・・・っひぁ・・・っ」

言葉で犯された綱吉は、切ない悲鳴を上げて骸に更に強くしがみ付いた。
不意にきゅう、と中が締まり、骸も綱吉を抱き竦めて射精を耐えた。

骸は出来る事ならずっと、繋がっていたいと思った。
粘膜のレベルで触れ合って、激しく血液が巡る体を繋げていたい。

性交渉に対してずっと淡白だと思っていたのに、
綱吉に会うと抱かずにはいられないし、抱いている傍からまた抱きたくなる。
綱吉に対しての心と体の激しい変化に、自分でも呆れてしまうほどだった。

強く抱き竦めたまま体を揺さぶると、腹と腹に挟まれた綱吉のそれが弾けた。

「・・・っぅ」

綱吉は息を詰めた。
丸く切られた小さな爪が、骸の白い肌に食い込む。
腹に掛かった生温かい精液に、骸はうっとりと目を細めて綱吉を優しく横たえると、
味わうようにゆっくりと腰を引いて、そのまま引き抜いた。

呼吸を乱した綱吉にキスをしてから、薄い腹に舌を這わせた。
自分の精液を舐め取られてるとすぐに分かったのだが、頭の中が痺れ切っていて言葉が出てこない。
咎めるように骸の髪に指を差し入れると、骸は瞳だけで綱吉を見上げた。

赤と青の目は情欲に濡れて揺らめいていて、綱吉の心臓は跳ね上がった。
どくどくと心臓が脈を打つ。

白い肌の割れ目から覗く真っ赤な舌が、真っ白い精液を絡め取る画は衝撃的だった。
その上キスと愛撫の為に使われた唇が、嬉しそうに弧を描いて自分の精液を舐めている。
達したばかりだというのに、再びじわじわと熱が腰に落ちてくるのが分かった。

「むく、ろ・・・」

堪らずに目をきつく閉じてしまう。
けれど熱い舌が腹を這い回ると、先程の光景がはっきりと浮かんできてしまう。

「・・・んっ」

びくり、と体を揺らす。
骸の熱い口内が、綱吉のそれを咥え込む。

管に残った一滴も飲み込もうと、吸い上げる。
舌先でくびれを舐め回し、唾液を伴わせて先端の割れ目にまで舌を差し入れた。

「あ・・・っむくろ・・・っ」

綱吉のそれが一層強く脈打つのを感じた時、つい、と口を離した。

「・・・・？」

不意に離れていった唇を不思議に思って薄っすらと目を開けた時、何の予兆もなく一気に奥まで突き上げられた。

「ひぁ・・・・！！」

内腿がふるふると震えている。
限界まで仰け反った腹の上のそれも、限界を訴えるように震えていた。

「可愛い、綱吉・・・可愛い・・・」

「あ、あっ・・・！」

粘液を伴って激しく体を出入りする骸のそれが、綱吉に与える快楽は凄まじかった。
脳みそも背骨も体も心も全部、ぐしゃぐしゃに溶けていくようだった。
どこまでが自分でどこまでが骸か分からなくなる。
このまま本当に溶けて混ざり合ってしまうんじゃないかとさえ思った。

強く握り合った手が痛い。
けれど、それさえも甘い痺れに変わる。

固定された視線の先の、艶めかしく呼吸を乱す綱吉に追い立てられていく。

包み込まれるその熱さ柔らかさ。

「はっ・・・ぁ、綱吉・・・！」

堪らなくなってぐ、と背中を反らせ、一層奥まで差し込んだ時に骸は熱を吐き出した。

脈を打つ度に吐き出される熱に、綱吉の体はびくびくと反応した。
全て注ぎ込む為にゆるく腰を動かし続けながら
骸の大きな手は、慈しむように綱吉の体のラインを撫で上げた。

息を乱したまま、ひくひくと震える綱吉のそれを人差指の腹ですう、と撫ぜる。
すぐにでも弾けてしまいそうで、唾液で濡れて光る様は卑猥だった。

体に強く反応が出る。
萎えるどころか硬さを増したそれに中を押し拡げられて、綱吉は切ない声を上げた。

「う、そ・・・むく、・・・すご、い・・・・」

純粋に感嘆の意味で紡がれた言葉も、骸を深く咥え込んで乱れた姿で言われれば
卑猥な言葉に聞こえてしまう。

強く押し込めば、繋がった部分から精液が溢れ出て綱吉の尻の割れ目を伝い、浮いた腰につう、と流れた。

背に伝った液体が骸の物だと分かるから、綱吉は一層頬を上気させた。

きつく抱き竦められて、縋るように骸の背を掻き抱く。
滑らかな背は、しっとりと汗に濡れていた。

突き上げられた反動で思わず目を開けると、骸のしなやかな首のラインが視界に飛び込む。
普段汗を掻かない骸の襟足はしっとりと濡れ、汗は首を伝い、顎を伝って落ちた。

その光景に、水分を含んで揺れる長い睫毛に、酷い眩暈を覚えた。
色の違う両の瞳に射抜くように強く見詰められて、鼓動が跳ね上がる。

「むく、ろ・・・っあ」

一層強く抱き締められ、綱吉はその刺激だけで達してしまった。

それでも骸は容赦なく突き上げ続けた。

突き抜ける快楽に唇が震える。

荒い息使いの隙間から洩れる声は抑えが効かない。

絶頂はもう超えている。

それでもまだまだ快楽を得られた。

白くて艶やかな首に歯を立てると、むくろ、と消え入りそうな儚い声が耳を満たした。

「・・・っ」

吐き出した熱が溢れて、下肢を伝っていく。
綱吉は小さく震えた。

しばらくは。
しばらくは熱に浮かされたキスを続けていた。

長いキスの間に乱れた息が整い出して、骸の唇は顎を伝い、首へ落ちて行き、胸を這い、
腹へ辿り着いた。

「・・・あ、・・・駄目だって・・・」

腹へ撒き散らした精液を、骸が舐めている。
綱吉は顔を真っ赤にして力の無い声で咎めるが、骸は微笑んで応えるに留まって舐め続けた。

こうなったら何を言っても聞かないのは分かっているし、
振り払う力も残ってないし、振り払った所で抑え込まれるのも分かっているのでどうしようもない。

骸の熱い舌が腹に広がるのを感じる度に、ぎゅっと目をきつく閉じるしか出来なかった。
毎度の事だが、恥ずかしくて恥ずかしくて全く慣れる気がしない。

仕上げに柔らかい腹にキスを落として体を起こすと、腕を掴まれて些か驚く。

「・・・もう帰る・・・？」

寂しさをかくしもせずに見上げてくる綱吉に、口元が緩む。

「もう少し、大丈夫です。」

それでもベットを降りようとする骸の腕を、更に強く掴んだ。

「ど、どこ行くの・・・」

骸は驚いてパチパチと瞬きを繰り返してから小さく吹き出した。

「いえ、体を拭きたいかと思いまして。」

「それはいいからさ・・・あ、でも骸はやだ・・・？」

肝心な所を聞きそびれたが、十分だった。

綱吉を足の間に抱き寄せる。

「君の体液に塗れられるなら本望だ。」

「お、お前は・・・っ」

先程までの色気はどこへやら、顔を赤くして馬鹿だのアホだの喚いている綱吉は年相応の幼さに戻っている。
けれど、どちらの綱吉も骸にとって愛おしいのに変わりはない。

胸に収まっている綱吉ごとブランケットに包まれば、二人分の体温ですぐに温まる。

「寒くないですか？」

「うん、平気・・・」

「どうしました？」

おずおずと彷徨っていた綱吉の唇が
不意に首に吸い付く。

痕を付けようとしているのは分かったのだが、吸う力が弱くてくすぐったくて仕方無い。
けれど笑いを堪えながら好きなようにさせてやる。

引き千切れば死に至る、そんな場所を無防備に委ねているのは骸にとって最大の愛情表現なのだが、
綱吉には全く伝わっていないようで吸い付くのに夢中だ。骸は堪え切れず小さく笑った。

「ほら、ちゃんと付いた！」

得意気に指し示す場所にはほんのりと小さな痕が付いていた。

「いくら僕でも、自分の首は見えません。」

見えるとでも思っていたのか、あ、そうか。と残念そうにする綱吉にまた少し笑う。

「あ！これってクロームの体に残っちゃう？」

「いいえ。」

長い指が、綱吉の付けた痕を撫ぜる。

「これは、僕のものです。」

余りにも嬉しそうに笑うので、自分でした事なのに綱吉はかぁ、と赤くなってしまった。

「君も、僕のものです。」

長い指がなぞるままに視線を落とすと、体中に鮮烈な痕が散っていた。

「いつの間に！？」

「君が僕に溺れている間に。」

「な、何言ってんだよ・・・！」

わたわたする綱吉の額にキスを落として前髪を梳き上げ、まだ汗の滲む生え際をべろりと舐めた。

「ぎゃ！何てとこ舐めるんだよ！！」

笑い声を溢しながら暴れる綱吉を腕に閉じ込めて、宥めるようにキスをする。

「僕は君が愛おしいから、君のものは全て欲しい。」

愛してます、と。

強く熱を孕んだ目で見詰められて、例えようのない歓びに体が震えた。
頬を赤くしてぼうっと見上げてくる綱吉に、口元が緩んだ。

「ねえ、君は？僕の事愛してますか？」

耳まで赤くした綱吉ははっと我に返った。

恥ずかしくて恥ずかしくて、未だにちゃんと好きと言えないでいる綱吉にとって、
愛しているか、という問い掛けに頷くだけでも決死の覚悟がいるものでついつい誤魔化してしまう。

「あ、アイとかこの年じゃよく分かんないし・・・！」

「セックスはするのに？」

「なぁ・・・！！」

露骨な言葉に更に頬を染め上げたが、揶揄するでもない真摯な瞳に覗きこまれれば言葉に詰まってしまう。

いくら気持ちいいからといって、好きでもない、しかも男相手に何度もセックスが出来るほど綱吉は大人ではなかった。
愛がよく分からないと言ったのは半分本当だが、骸の事は愛しているのだと思う。

「だからそれがそういう事なんだろ・・・！」

骸の視線から逃れるようにぎゅっと目を閉じて俯く。

「クハハ！それがそういう事。言葉を忘れた老人ですか君は。」

俯いた綱吉の顔を掬い上げて唇を合わせ、綱吉、と呼び掛ける。
反射的に開いてしまった目は色違いの目に捕えられ、一度絡め取られた視線は簡単には外せなかった。

「あいしてる？」

静かに問われてたら誤魔化しが効かない。
瞼を落として視界を消すが、余り効果はなかった。

意を決してゆっくりと微かに頷く。
恥ずかしくて仕方無くて、隠れるように無理矢理顔を胸に埋めるが、髪から覗く小さな耳は真っ赤だった。

「仕方ないですね。今日はそれで許してあげます。」

諦めとも呆れとも取れる声色とは裏腹に、骸は満足そうに微笑んでいたが
顔を伏せている綱吉は気付かなかった。

綱吉を抱き込んだまま、横にこてりと倒れ込む。
普段目線が同じになる事がないので、正面に骸の顔があると何だか照れ臭くて、綱吉は目を泳がせてしまう。
じっと見詰められているのを感じて、ますます視線を戻せなくなるが
それこそ穴が開くほど見詰められて、綱吉は堪らず吹き出してしまった。

「見過ぎ。」

骸は眩しいものを見るように目を細めて、くすくす笑う綱吉を見詰めた。

「次の僕は、幸せかもしれませんね。」

「ん・・・？」

きょとんと目を見開いた綱吉に、キスを落とす。

「次？」

「次の生、という意味ですよ。」

以前、骸がそんな事を言っていたのを思い出して、綱吉はああ！と声を上げた。

「次・・・って、次もお前じゃないの？」

あの戦いの最中は、綱吉も無我夢中だったので細かい所までは覚えていなかったし、
こういう関係になってからも骸がその話しをする事はなかったので、綱吉は強く興味を引かれた。

「そうですね、『僕』には変わりないのですが、自我は生まれ落ちてから芽生えるものなので
正確には『僕』ではない。『次の僕』にとって『今の僕』はただのログに過ぎない。」

「・・・？」

考え込むように眉根を寄せて首を傾げる綱吉に、骸は思わず笑い声を洩らした。

「こう言えば分かりますか。前世の記憶がある、というのは本当にただ記憶があるだけなのですよ。
そこで何を考えていたか、何を感じていたかまでは分からない。そうですね、他人の記憶を覗いているようなものでしょうか。
たまに君が僕の記憶を見てしまう、その感覚に似ているかもしれない。」

分かりやすい例えを出されて、綱吉は顔を輝かせた。
時折垣間見てしまう骸の記憶は断片的な映画を見ているような感覚で、
冷たいとか熱いとか、感覚的な事は分かるが骸本人が何を思っていたかまでは分からない。

「次の骸は幸せなの？」

骸は目を瞬かせた。

骸にしてみればうっかり漏らしてしまった言葉だったので、ここまで食い付かれるとは思っておらず小さく苦笑する。

本音を晒す事は骸の美学に反するが、綱吉相手にそれは今更過ぎる話しで
綱吉の口に入る食べ物にでさえ嫉妬しているのを知られてる今、逆に何を隠せばいいか首を捻ってしまう。

本心を聞かせて貰えると信じて疑わない綱吉の瞳にじっと見詰められれば、やはり話してしまうのだ。
結局の所、骸は綱吉に甘い。

不意に目元に吸い付けば、突然の事に驚いて綱吉は伸び上がった。
可愛い。

骸は今一度、綱吉の瞳を見詰め返す。

まだ涙を引き摺って水分を含むアンバーの瞳は
光のたゆたう水底のように穏やかで、美しい。

そっと、髪を梳く。

「・・・穢れしかない記憶の中に、まるで断罪の光のように笑う君がいて。『次の僕』は何を思うでしょう。
何を、思うでしょうねぇ。」

いずれ来る日に思いを馳せるように目を細めた骸だが、とても穏やかな笑みを浮かべていた。

「記憶の中の君に、焦がれてしまうかもしれませんね。」

ひく、としゃくり上げた綱吉に視線を戻すと、大きな瞳からぱらぱらと涙を零していた。

「おやおや、泣くような話しでしたか？」

涙を拭う手に、そっと小さな手が添えられる。

「だって、覚えててくれるんだろ・・・？
俺の事・・・・」

嬉しくて、と言い切らない内にくしゃりと顔を歪ませて涙を零す。
骸も一瞬だけ顔を歪ませて、それでもふわりと笑った。

「ですが、出来る事なら消してしまいたい。」

「・・・え？」

傷付いた顔をした綱吉に、悪びれた風もなく微笑みかけてキスをした。

「確固たる僕、という存在以外のものが綱吉に焦がれるなど、考えただけで反吐が出る。」

言い返す事も出来ずにかぁ、と顔を赤くした綱吉に満足そうに微笑むと、抱き締める腕に力を込めた。



夜の果て　　　　　
そこにはいつも、あなたがいますように


六道輪廻捏造風味（スライディング土下座）
未だにどういうものかちゃんと理解出来てな、い、で　す・・・
黒曜編読み返しても綱吉の腹チラとか綱吉の腹チラとか
綱吉の上目使いとか骸の人間道出すときの顔がセクシーとか
どんだけ綱吉が好きなのあなたとか伝説のあの名シーンとかばかりが気になって
全く頭に入ってきません。（病気）　　　　08.12.12