汗が浮いた白い肌に舌を這わせる。
ちろちろと赤い舌を覗かせて猫のように舐める。
そのたびに綱吉が皮膚を、体を震わせるのが堪らなかった。
さんざん交わった後だから、肌を舐めると舌に広がるのは塩っぽい味だけだけど、
粘膜が皮膚を滑る感触や、綱吉の反応を感じるたびに「美味しい」と思う。
汗とは違う質の唾液が、綱吉の皮膚の上で綱吉の汗と混ざり合うと興奮する。
綱吉の肌の上に自分の舌が這った痕がてらと光るたびに気分が高揚する。
柔らかな二の腕を大げさに吸って、手首をしゃぶるようにすれば綱吉はふと息を詰めた。
そのまま掌を舐め上げて、桜貝の色をした爪を口に含んで吸う。
綱吉はシーツに擦り付けるように体を捩った。
思い付いたように腿の裏をぺろと舐めると、肢体が震える。
細い足を持ち上げて膝をしゃぶるとあ、と短く声が漏れた。
膝なんて性的な快楽を得られるような場所ではないだろうに、
綱吉は大きな目にゆらゆらと熱と水分を溜め込んでいる。
舐められ過ぎて敏感になってしまったのだろう。
そうしたのが自分なのだと思うとぞくぞくとする。
骸は気をよくして肉の薄いくるぶしを舐めて足の指を口に含んでから、
誘われるように淡い色をした胸の先端に吸い付いた。
舌で潰すようにして舐めると、
綱吉は体を震わせて骸の髪に指を差し入れた。
おいしい、と思わず呟くと、綱吉は熱でふわふわとしていた瞳で骸を見遣って
そして同じように汗を散らした骸の肌に舌を這わせた。
骸の薄く広い胸に舌を這わせるから、
骸は体を屈めて汗の滲む項に舌を這わせた。
綱吉が骸の腹を舌で辿ると、骸は丸まった綱吉の背骨に舌を滑らせる。
絡まるように舐め合って、ほどなく二人の体はこてりとシーツに倒れ込んだ。
ようやく辿り着いた唇を舐め合ってから、綱吉はふあと淡い呼吸を吐いた。
「たくさんした後に骸に舐められると、気持ちよくて眠くなっちゃう。」
「おや?てっきり僕は君もその気になっていると思ったのですが、」
意味深長に腰を抱き寄せて下腹部を合わせれば、綱吉はかあと顔を赤くした。
「・・・骸はエロいよ・・・」
「好きなひとに触れたいと思うのは当然でしょう?」
うん、と恥ずかしさから口篭る綱吉の唇にキスをして舐めてから、
二人で毛布にくるまり綱吉を抱き締めた。
「少し休んでからにしましょうね。」
「ん?」
「少し休んだら、またしましょう。」
「少しなんだ。」
「少しです。」
くすくす笑う綱吉の瞼に鼻先に唇にキスをしてから、頬擦りをし合う。
「眠っていいですよ。」
「・・・うん、」
頷いた綱吉は、そのまま小さな寝息を立て始めた。
骸はくす、と笑ってからまた綱吉の頬にキスをした。
koucoさんへvvv
たくさんの愛を込めてvvv